自由に捕らわれる。 - 初音ミク,カンザキイオリ

[00:00.000] 作词 : カンザキイオリ
[00:01.000] 作曲 : カンザキイオリ
[00:12.20]今まで散々、
[00:13.26]縛ってきたくせに
[00:17.44]「これから自由にやりなさい」とか
[00:21.54]馬鹿にしてんのか。
[00:24.13]馬鹿にはしてないか。
[00:26.79]なんでもできるって思ってんだろうから。
[00:33.30]それなら期待通りになんでもやろう。
[00:38.50]感化されたものはなんでも身につけよう。
[00:43.95]周りに何を言われたって
[00:46.21]好きなものを好きなように好きになろう。
[00:49.43]協調性がない奴って言われたけれど。
[00:54.78]明るい曲を聴き始めた、
[00:57.26]本当は興味があったから。
[01:00.02]セクシャルを隠すのをやめた、
[01:02.63]自分を信じ始めたから。
[01:05.45]習っていたピアノをやめた、
[01:07.96]独学でやりたかったから。
[01:10.72]知らない何かに戸惑うばかりだ。
[01:16.05]これから僕らはとりとめもない自由の果てに
[01:21.28]騙され踊らされ、
[01:24.06]生きていくのだ。
[01:26.74]何も考えず過ごすだけで褒められた日々は
[01:32.13]二度とは戻らない。
[01:34.56]あとは忘れるだけ。
[01:37.50]好きなものも嫌いなものも、
[01:39.99]もう誰かが決めてはくれない。
[01:42.61]これから僕らは自由に捕らわれる。
[01:58.84]いつだって僕らの価値を決めるのは
[02:02.19]僕らじゃなかった。
[02:04.11]それで反抗しなかったのは
[02:06.54]それでいいと思ったからじゃない。
[02:09.36]そもそもそれで妥協してたら
[02:11.79]暗い曲にのめり込んでなどいない。
[02:14.72]「痛い」「寒い」「辛い」「怖い」って
[02:16.92]自分の変わりに誰か歌うから。
[02:20.01]それが正しい、
[02:21.26]あれが正しい、って
[02:22.81]周りが言うから。
[02:25.35]あれがいけない、
[02:26.65]これが許せない、って
[02:28.24]誰かが言うから。
[02:30.84]これからは僕ら好きなように。
[02:33.42]善悪も全て意のままに。
[02:35.95]それなのに、未だ誰かの了承がないと
[02:39.97]安心できない。
[02:41.52]躊躇したら怒られるから、
[02:44.05]矛盾したら怒られるから、
[02:46.64]考えることはやめてきた。
[02:49.15]反抗するのはやめてきた。
[02:52.24]「今までよくできました」
[02:54.16]「それではがんばってください」
[02:57.06]頑張るってなにを？
[02:58.81]引き離すのか？
[03:00.18]買い被んじゃねえ。
[03:01.46]知らないくせに。
[03:02.88]それから僕らは、
[03:05.34]逃れられない自由の果てに
[03:07.98]守られ、許されて、生きていくのだ。
[03:13.27]幸せになるのは、
[03:15.92]偶然が味方した人間だ。
[03:18.67]逃げ場は今更作り忘れた。
[03:24.11]好きな人も嫌いな人も、
[03:26.61]もう自分で知らなくちゃいけない。
[03:29.45]それから僕らは自由に捕らわれる。
[03:45.92]自分を信じられないことが、
[03:48.47]「時代のせい」だというのならば、
[03:51.00]「環境のせい」だというのなら、
[03:53.88]僕らはそれを歓迎するさ。
[03:56.48]敵が「周り」だというのならば、
[03:58.78]「バカにした奴ら」だというなら、
[04:01.46]僕らはそれを歓迎するさ。
[04:04.10]誰もがそう思っているんだ。
[04:07.03]何を好きになればいいのかも、
[04:09.55]何を嫌いにならばいいかも、
[04:12.20]もうこれからは君だけのもの。
[04:14.82]その全てが君だけの言葉。
[04:17.55]言えなかったこと、
[04:18.83]悲しかったこと、
[04:20.33]溜め込んだこと、
[04:21.58]許されるときだ。
[04:24.28]今こそあの日の、
[04:26.56]言葉を。
[04:28.02]これから僕らはとりとめもない自由の果てに
[04:33.26]騙され、
[04:34.59]踊らされ、
[04:35.86]生きていくのだ。
[04:38.56]これから僕らは巨大な何かに揉まれていく。
[04:44.00]さよなら、情景。
[04:46.68]これから僕らは春が巡れどもこの先は、
[04:51.77]綺麗事で騙さなきゃいけない。
[04:54.74]引き返せない。
[04:55.99]戻れやしない。
[04:57.29]それでも最後に笑うのは僕らだ。
[05:02.93]