黄昏の楽園 (黄昏的乐园) - Linked Horizon

[00:10.34]彼の名（Nom）は『賢者』（Savant）
[00:14.98]正確にはその呼び名も通称…
[00:19.97]本名は全く以って不詳…
[00:24.76]私が初めて彼と出逢ったのは…
[00:29.1]ある春の日の黄昏…寂れた郊外の公园だった
[00:38.91]「今晩和（Bon soir）——
[00:41.2]Mademoiselle そんな浮かぬ顔をして
[00:44.86]何ことがおまえは悩みかな？
[00:47.24]先こと君はその噴水を廻り廻ったの回数は11回
[00:52.5]歩数にしておよそ704歩
[00:56.3]距離にして実に337メートル
[01:00.17]愚かな提案があるだが どうだろう？
[01:06.27]私は良ければ 君の話し相手なりたい」
[01:34.9]まずは誰もいない → 其れが零（Zero）だ…
[01:46.05]其処に私（Moi）が現れた → 其れが壱（Un）だ…
[01:57.35]そして君（Toi）が現れた → 其れが弐（Deux）だ…
[01:68.67]単純な数式にこそ ← 真理が宿る…
[01:79.8]そんな容易なことに
[01:91.27]気づけない時もあるのだ……
[02:06.1]「やぁ、御機嫌よう（Salut）——
[02:08.88]Mademoiselle 先日の悩みことを解する解答でなるかな？
[02:18.63]君と出会ってから今日ちょうど一週間
[02:24.4]時間にして168時間 分にして10080分
[02:34.87]秒にして604800秒
[02:41.15]と言ってる間にも 23秒が積しまた
[02:48.25]今も 君の話し相手なりたい」
[02:75.87]朝と夜との地平線（Horizon） → 其れが弐（Deux）だ…
[02:87.05]時の王（Roi）が眠る墓所 → 其れが参（Trois）だ…
[02:98.13]煌めく永遠（とわ）の星屑 → 其れが伍（Cinq）だ…
[03:09.28]単純な素数に
[03:20.8]どんな容易なことに
[03:31.87]気づけない事もあるのだ……
[03:44.5]君の悲しみを因数分解（バラ）してみようか？
[03:54.48]幸福の最大公約数（かず）を求めてみようか？
[03:65.68]涙を拭って…
[03:76.98]君の途はまだ続くのだから……
[04:31.37]なるほど（en Fait）——
[04:33.72]産むべきか ←→ 産まざるべきか…
[04:44.03]それが最大の…謂れば問題だ…
[04:56.07]歓びの朝も…哀しみの夜も…全ては君の物…
[04:78.67]未見ね者へ…繋がる歌物語…詩を灯す物語（Roman）…
[05:01.07]『風車』が廻り続ける度に
[05:06.87]『美しき』幻想が静かに紡がれ
[05:12.83]『焔』の揺らめきの外に
[05:18.05]『腕』を伸ばす愚かな者達
[05:24.17]『宝石』をより多く掴もうと
[05:29.85]『朝と夜』の狭間を彷徨い続ける
[05:37.5]『星屑』の砂の煌めきにも
[05:41.63]『葡萄酒』の仄甘い陶酔を魅せ
[05:46.9]『賢者』が忌避する檻の中から
[05:52.48]『伝言』の真意を彼等に問うだろう
[05:58.78]『天使』が别れを告げし時
[05:64.28]『地平線』は第五の物語を識る
[05:70.63]Roman…
[05:72.2]「繰り返えされる『歴史』は 『死』と『喪失』
[05:85.45]そこにどんな『ロマン』を描けのだろうか？」
[05:93.55]気づける事は怖いかね 失う事は怖いかね
[06:01.42]真実の事は怖いかね だからこそ
[06:07.2]私はそんな君の話し相手なりたい
[06:13.5]君が来た朝を後悔するなら…
[06:24.88]更なる痛みを産むべきではない…
[06:36.12]君が行く夜を肯定するなら…
[06:47.38]その子もまた《人生》（せい）を愛すだろう…
[06:56.58]お嬢
[06:58.88]君の哀しみを因数分解（バラ）してみようか？
[06:7.]幸福の最大公約数（かず）を求めてみようか？
[06:81.2]埃を払って…
[06:92.5]君の旅はまだ続くのだから……
[07:02.2][0301=さ
[07:03.8]「Mademoiselle もう心は決まったようだ ならば
[07:15.23]さぁ 胸を張れで行きなさい
[07:22.53]君は 君の地平線を目指し……」
[07:31.08]「Merci' M.Savant」
[07:46.5]「想像したぞ Que ce soit」
[07:52.85]「其処にロマンは在るのかしら？」