男たちへ 女たちへ - 馬場俊英

[00:00.000] 作词 : 馬場俊英
[00:01.000] 作曲 : 馬場俊英
[00:14.65]BEST 1996-2007 [Disc 2]
[00:16.67]今までにしたことや　やって来たことが
[00:24.95]何もかも間違いと　言うわけじゃないけれど
[00:33.17]もしも出来るのなら　あの頃に戻り
[00:41.00]やり直したいこと　誰だって胸の中
[00:54.71]遠い昔の頃に　思ってたよりずっと
[01:03.11]大人は臆病で　本当は自信がない
[01:11.15]小さな頃の夢は　もうどうでもいいけれど
[01:19.24]探してみたいもの　いつだって胸の中
[01:32.91]強い風に煽られて　どこに行くんだろう
[01:40.99]昔少年だった　男たちよ
[01:48.77]お皿を洗う為だけに　この手はあるんじゃない
[01:56.94]あの日少女だった　女たちよ
[02:07.24]今夜は雨が街に降りそそぐ
[02:15.08]街灯も街路樹も　雨の中
[02:22.23]ああ　今夜は雨が　街中に降りそそぐ
[02:30.86]懐かしい唄のように　そっと染み込んでゆく
[02:44.65]ランドセル放り投げた　校庭の隅で
[02:52.73]用務員のおじさんが　いつもタバコ吸っていた
[03:00.97]煙でまんまるの　輪っかを作ってくれた
[03:08.60]あのおじさんは僕らの　ヒーローなのさ
[03:19.00]夫婦喧嘩ばかりの　横丁のラーメン屋
[03:26.98]去年親父が死んで　この春店を閉めた
[03:34.75]雨ざらしの看板が　錆びても忘れないよ
[03:42.57]かつて　ここで闘った　男が居たことを
[03:53.21]今夜は雨が　街に降りそそぐ
[04:00.98]語られることのない　無名の魂たちよ
[04:07.99]ああ　今夜は雨が　酒のように降りそそぐ
[04:16.51]雨音に濡れながら　そばで話聞かせておくれ
[04:32.89]友達と仲直りをしたいなら謝ってきな
[04:40.71]向こうが悪いのに　先に謝るなんて
[04:48.63]そりゃ腹も立つだろうけど　行っておいで
[04:56.47]パパは知ってるぜ　オマエは誰よりもかっこいい男
[05:06.68]女は弱いもの　優しくしてやりな
[05:14.70]ママだって女だから　大事にしてあげな
[05:22.75]湯舟に浸かりながら　男同士の約束を
[05:31.13]息子と交わすだろう　息子がいたならね
[05:41.19]今夜は星が　街に降りそそぐ
[05:48.66]今日は親父として　空見上げる男たちよ
[05:55.96]ああ　風呂上りの空に　星たちが降りそそぐ
[06:04.55]長い長い旅を始める　子供たちと　大人たちの瞳に
[06:35.77]僕たち兄弟が　まだ幼かった頃
[06:43.06]今よりも小さな　家に住んでいて
[06:50.65]隣には従姉妹の家　おじさんとキャッチボールした
[06:58.69]反対側の家には　大きな犬がいた
[07:08.59]観客が誰もいない　映画館の
[07:16.58]スクリーンには声のない　映画が映ってる
[07:24.08]そこでは　小学生の僕が　ふざけてはしゃいでる
[07:32.55]その向こうでは家族が　夕飯を食べている
[07:42.46]特別なことはなく　新しい事もなく
[07:50.69]ひたすらただそこに　居続けること
[07:58.69]ただひたすらただそこで　踏みとどまること
[08:06.43]スクリーンには声の無い　映画が映っている
[08:17.22]今夜は風が　街を吹きぬける
[08:24.88]街路樹が揺れながら　夜の詩を唄う
[08:31.97]ああ　今夜の風に　根を張り立つ木々たちよ
[08:40.58]その下のサナギたちよ　君の詩をそっと　聴かせておくれ
[08:57.23]ねえ　女たちよ　男たちよ
[09:04.71]ほんとに不思議だよね　生まれて死んで行くこと
[09:12.71]いい時もあるけれど　悪い時もあるさ
[09:20.65]どうか負けないで欲しい　大人たちよ
[09:34.66]僕は夜を走る　夜の街を走る
[09:42.58]走り出せば風は吹き　立ち止まれば風は止む
[09:50.45]ねえ　雨のように泣きたいね　風のようにやりたいね
[09:58.46]星のようになりたいね　僕らの明日のために
[10:09.19]今夜は星が　街に降りそそぐ
[10:16.57]聴かせて　歯をくいしばる　男たちのために
[10:23.92]ああ　今夜は星が街中に降りそそぐ
[10:32.68]聴かせてよ　涙こらえる　女たちのために
[10:43.21]愛することしか出来ない　大人たちのために
[10:53.12]ラララララ、、、　語られることのない　無名の魂たちに
[11:07.95]ラララララ、、、　いつかどこかで聴いた　懐かしい
[11:22.63]あの　懐かしい唄のように　染み込んでゆけ
[11:38.19]